地域が持つアイデンティティの「復興と再生」を目指します。
合同会社 ルネッサンス高田
社名に込める思い
政府主導で行われた、いわゆる「平成の大合併」で、広島県は87市町村が22市町村に再編されました。
その目的は、自治体を広域化することで行政基盤を強化し、地方分権の推進に対応しようとするものであり、一定の効果がありました。
旧高田郡6町(吉田・高宮・甲田・美土里・向原・八千代)が合併し、平成16年(2004年)2月に誕生した安芸高田市もその例外ではなく、
「安芸高田市」というひとつのブランドに統合されました。その反面、旧高田郡のそれぞれ受け継がれてきた古き良きアイデンティティは急速に
失われつつあるように思います。それは、安芸高田市のみならず、広島県内はもとより、全国の多くの自治体共通の現象といえるかもわかりません。
私たちは、平成の大合併の現実を受け入れながらも、合併により失われようとしている旧市町村のそれぞれが保有するアイデンティティの「復興と再生」を
テーマに掲げ、今そこで生きる人々とともに、地域の課題解決の一助となる活動を行います。
活動の背景にあるもの
全国の中山間地域の典型的かつ深刻な問題は、超高齢化社会の急速な進行であり、人口減少は歯止めがかかるどころか、限界集落も多く、廃墟となる集落が
出てくるのも時間の問題と言えるほどです。
一方で、広島県安芸高田市のように、神楽をはじめとする伝統芸能や、豊かな自然、豊富な農産物や優しく穏やかな人々、そして空き家や空き店舗などの
遊休施設や土地など、ポテンシャルの高い地域資源が全国にはたくさんあります。こうした地域資源を活用して、住んでいる人々が生き生きと暮らせる
まちづくり、さらに観光振興など、地域外の人々との交流によって、昼間人口とIターン人口の増加を目指す取り組みが必要であると考えます。
とりわけ高齢化比率が40%を超える自治体も少なくなく、元気ではつらつと暮らす高齢者のためにも、これらの人々のマンパワーが活躍できる事業や
高齢化福祉に資する事業は、まさに地域課題に即した、中山間地域の将来に向けて地域貢献できる極めて有用な事業であると言えます。
私たちは、地域課題の解決に積極的に関与し、地域社会に貢献し、もっとそこに住む人々が誇りと生きがいを持って暮らせることを目指します。